書道教室で誰も教えてくれない
上達の秘密
書道を何年も続けているのに、
なかなか上達しないと
感じていませんか?
実は、その原因は
半紙という優秀すぎる紙に
あるかもしれません。
書道歴55年、読売書法展特選、
三鼎書道展理事長賞を受賞してきた
ぼくが、書道教室では
決して教えてくれない
上達の本質をお伝えします。
大人の書道教室が抱える
根本的な問題
子供と大人で
指導方法が違う理由
子供の頃、書道教室では
先生が目の前で一画一画
丁寧に指導してくれました。
しかし大人になると、
自宅で書いた作品を持参し、
朱で添削してもらうだけという
スタイルに変わります。
つまり、肝心な「書く瞬間」を
見てもらえないのです。
書道教室が社交場に
なっている現実
多くの書道教室では、
添削待ちの控え室が
おしゃべりの場になっています。
それ自体は悪いことでは
ありません。
仲間との交流も書道の
楽しみの一つです。
しかし、
あなたの本当の目的は何ですか?
- 楽しく交流すること?
- それとも本気で上達すること?
半紙が隠している
あなたの本当の実力
半紙の「優秀さ」が
成長を妨げている
書道教室で使う半紙は、
実は性能が良すぎるのです。
半紙の優れた吸墨性が、
止め・払い・はねの起点を
自動的に作ってくれます。
あなたの技術不足を、
半紙が補っているのです。
洋紙で書くと
現実が見える
試しにカレンダーの裏紙や
ポスターの裏(洋紙)で
書いてみてください。
おそらくこんな問題に
直面するはずです:
- 起筆がうまく決まらない
- 止めの位置が曖昧になる
- 払いが流れてしまう
- 筆が紙の上を滑ってしまう
これがあなたの
本当の実力なのです。
筆の重心という
失われた技術
大人には教えてくれない
基礎中の基礎
書道教室では、
子供の時期にしか
筆の重心のかけ方を
教えてくれません。
大人の部に入ると、
「基本は知っている」と
見なされてしまいます。
よほど強く食い下がらない限り、
この重要な技術を
教えてもらえないのです。
重心を知らないと
作品はこうなる
筆の重心のかけ方を
知らないまま書いた作品は:
- 全体的にメリハリがない
- だらだらした印象になる
- 線質に力強さが出ない
- リズム感が生まれない
- 躍動感のない平坦な仕上がり
多くの書道愛好家が、
まさにこの壁に
ぶつかっているのです。
ぼくが実践してきた
本物の上達法
洋紙練習が
もたらす劇的な変化
ぼくが提案する方法は
シンプルです。
わざと書きにくい紙の上で
練習するのです。
洋紙はつるつる滑って
筆のコントロールが
非常に難しい紙です。
書道には向いていない
「できの悪い紙」です。
なぜ「悪い紙」で
練習するのか
洋紙の上では、
半紙のような自動補正が
一切働きません。
自分自身で筆に重心をかけ、
完全にコントロールしないと
まともに書けないのです。
つまり、誤魔化しが
一切効かない環境なのです。
具体的な実践ステップ
【ステップ1】
洋紙で現実を知る
まずは普段書いている文字を、
つるつるした紙の上で
書いてみましょう。
使える紙の例:
- カレンダーの裏紙
- ポスターの裏面
- コピー用紙
- チラシの裏
できないことを
恥じる必要はありません。
これが現実です。
【ステップ2】
重心を意識して練習
洋紙の上で書きながら、
以下を意識的に練習します:
- 筆を紙に置く瞬間の力加減
- 運筆中のどこに力を集中させるか
- 力を抜くタイミングはいつか
- 筆圧の変化をどう作るか
【ステップ3】
アクリル板で極める
洋紙に慣れてきたら、
さらに難易度を上げます。
アクリル板の上に
書いてみるのです。
これができるようになれば、
重心のかけ方は
完全にマスターできています。
【ステップ4】
半紙で確認する
洋紙やアクリル板での
練習を経て半紙に戻ると、
驚くべき変化に気づきます。
- 線質が別人のように変わる
- 止め・払いが明確になる
- 作品全体にメリハリが生まれる
- 自分の書法が確立される
これが本当の実力です。
洋紙練習で身につく
5つのスキル
この練習法を続けることで、
以下の技術が確実に
身につきます:
1. 筆圧コントロールの精度
微妙な筆圧の変化を
正確に操れるようになります。
2. 起筆・収筆の明確化
一画の始まりと終わりが
はっきりと意識できます。
3. 運筆スピードの自在性
速さと遅さを
自由に使い分けられます。
4. 墨の含み具合の感覚
筆の墨量を感じ取る
力が養われます。
5. 書法の体現力
どんな紙の上でも
自分の書法を表現できます。
ぼくが書道教室を
去った理由
時間は有限である
ぼくはお茶を飲んで
おしゃべりする時間が
もったいないと感じました。
本気で上手くなりたかったのです。
北魏楷書を専門とし、
55年間書道を続けてきた今、
確信を持って言えます。
上達の本質は、
誤魔化しの効かない環境で
自分の実力と向き合うことです。
なぜ教室では
教えてくれないのか
多くの書道教室では、
ここまで踏み込んだ指導を
してくれません。
理由は様々ですが:
- 生徒が続かなくなる恐れ
- 指導に時間がかかる
- 厳しすぎると思われる
- 社交場としての役割重視
本気で上達したい
あなたへのメッセージ
楽しむか、極めるか
書道には二つの楽しみ方が
あります。
仲間との交流を楽しむか、
技術を極めることに
喜びを見出すか。
どちらも正しい選択です。
しかし、もしあなたが…
もしあなたが本気で
上達したいと思うなら、
今日からできることがあります。
- カレンダーの裏紙を用意する
- いつもの文字を書いてみる
- できないことを認める
- 重心を意識して練習する
一回一回を大切に
時間は有限です。
人生も有限です。
半紙に頼っていては、
本当の書の力は
身につきません。
あえて難しい条件で練習すること、
これが上達の最短距離です。
まとめ:
今日から始められること
この記事で伝えたかったのは、
シンプルな真実です。
半紙という優秀な紙が、
あなたの成長を妨げている。
洋紙での練習は、
特別な道具も必要なく、
今日から始められます。
社交も大切です。
でも、それだけでいいですか?
一回一回の練習を、
本当に意味のあるものに
しませんか?
あなたの書道人生が、
この記事をきっかけに
変わることを願っています。
最後に
洋紙での練習を試してみて、
「もっと詳しく知りたい」
「直接指導を受けたい」と
感じた方もいるかもしれません。
書道は対面でなければ
伝えられないことが多い芸術です。
この記事が、あなたの書道人生の
新しい一歩になれば幸いです。
筆の重心のかけ方は、
言葉だけでは伝えきれません。
実際に目の前で見せて、
あなたの筆を持つ手を見ながら
でなければ教えられないのです。
それでも、この記事が
「半紙に頼りすぎていたかも」という
気づきになれば、
それだけで価値があると思います。



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