気軽に書くことが出来ない企業デザイン書道

企業デザインと書道の違い 書道デザイナー

気軽に書くことが出来ない企業デザイン書道

企業デザイン書道という仕事

現在、多くの企業様に私のサービスを
ご利用いただいております。
心から感謝申し上げます。

しかし、ご注文をいただく際に
重要な注意点があります。
それは、ぼくの仕事が「ただの筆耕」とは
全く異なるということです。

この違いを理解していただかないと、
お互いにとって不幸な結果となって
しまいます。

中国書道 斗筆 特大

一般的な筆耕との明確な違い

対応する仕事の範囲

例えば、賞状に「優勝」「奨励賞」などの
文字を書きたいというご依頼があります。
このような案件は、筆耕会社に
お願いしてください。

ぼくは1文字何十円という仕事は
しておりません。
1案件につき5万円からの仕事を
お受けしておりますので、
細かい筆耕はもう行っていないのです。

筆耕の世界から飛び出した理由

以前は20年近く筆耕畑で仕事を
してきました。
賞状書き、のし書き、宛名書きなど、
あらゆる筆耕業務を経験してきました。

しかし現在、ぼくは筆耕という枠から
完全に出てきました。
ですから、細かい字を書くということは
滅多にしません。

価格設定の違い

良心的な筆耕会社であれば、
「優勝」「奨励賞」などの細字は
1枚1000円位でやってもらえるでしょう。

それに対して、ぼくが扱う企業案件は
版権付きのデザイン書道ですから、
当然高額になります。

  • 筆耕会社:1枚1000円程度(賞状など)
  • 企業デザイン書道:1件5万円から(ロゴ、商品デザインなど)

墨運堂 墨汁 玄宗 作品用

なぜ企業案件は高額なのか

緻密な作業工程

ぼくが企業案件を毛筆で書くときには、
緻密なあて線、角度、バランスを
重視しています。

企業のロゴやブランドロゴとなる文字は、
単に「上手に書く」だけでは済みません。

  • ブランドイメージに合った書体の選択
  • 視覚的なバランスの計算
  • 様々な媒体での展開を考慮した設計
  • 版権やデザイン料を含む知的財産権
  • 何度もの打ち合わせと修正

これらの工程は、筆耕の時給とは
全く合いません。
だからこそ、そういったご依頼は
筆耕会社にお願いした方が良いのです。

版権という重要な要素

企業デザイン書道の大きな特徴は、
作品に版権が付くということです。

書いた文字が企業のロゴとなり、
商品パッケージとなり、
広告に使われ、何年も使用されます。
その価値に対する対価が含まれているのです。

よくある誤解について

お客様の中には、
「どちらも字を書くのなら一緒だ」
と誤解される方がいらっしゃいます。

このような誤解でご依頼をいただくと、
正直に申し上げて閉口してしまいます。

筆耕と企業デザイン書道は、
同じ「筆で字を書く」という行為でも、
その目的、工程、価値が全く異なるのです。

例えるならば

これは、町の写真屋さんでの証明写真撮影と、
企業広告用の商品撮影を比較するような
ものです。
どちらも「写真を撮る」という行為ですが、
求められるものが全く違います。

正しい依頼先の選び方

是非、依頼する場所をお間違えの無いように
してください。

筆耕会社に依頼すべきケース

  • 賞状や表彰状の文字書き
  • のし紙の表書き
  • 招待状の宛名書き
  • 数が多く、1枚あたりの予算が限られている
  • 短納期での対応が必要

企業デザイン書道に依頼すべきケース

  • 企業ロゴやブランドロゴの制作
  • 商品パッケージのデザイン文字
  • 看板や店舗ロゴ
  • 長期間使用する重要な文字
  • 版権やデザイン性を重視する案件

まとめ

私は20年近い筆耕経験を経て、
現在は企業デザイン書道の道を
歩んでいます。

それぞれの分野にそれぞれの価値があり、
それぞれのプロフェッショナルが
存在します。

お客様のニーズに合った正しい依頼先を
選んでいただくことが、
最高の結果を生み出す第一歩です。

ご不明な点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

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